近年増加傾向にある、遠距離介護。
親の介護はどの家庭でも、一度は問題にあがることが多いかもしれません。
今まで愛情を注いでくれた分、自分も親孝行をしたいと考える人もいるでしょう。
遠距離介護は介護者の負担軽減という大きなメリットがある一方で、デメリットもあります。
デメリットの一つには、すぐに駆けつけられないことが挙げられます。
介護を必要としている年代は、多くは70〜90代と高齢の方が多いでしょう。
そのため、持病の悪化や突然の体調不良の他に、階段から転落したなど突発的な怪我をする可能性もあります。
近隣に住んでいたり、同居をしていればすぐに対応ができます。
しかし、遠方に住んでいる場合、駆けつけるのに時間がかかってしまうことも考えられるでしょう。
また、「連絡がつかないまま病院に運ばれてしまった」というケースもあり、病院の特定に時間がかかってしまうこともあるかもしれません。
そういったケースも想定して、近隣の方や担当のケアマネージャーと上手く連携をしておくことが大切です。
次に、交通費などの費用がかかることもデメリットでしょう。
近隣に住んでいたり、同居をしていた場合、ちょっとした用事や買い出しなど、日々サポートができます。
しかし、遠距離介護となると、そういったサポートを、ホームヘルパーに依頼することになるでしょう。
また、通院をしている親の場合、受診の度に介護タクシーを利用するなど、出費がかさむことが予想されます。
さらに、自分が親の元へ向かう場合の、交通費の負担もあります。
これらデメリットへの対策を取っておくためにも、遠距離介護の詳細を知っておくと今後も安心でしょう。